県政報告Vol.9 令和6年度決算特別委員会の報告 神奈川県議会議員 松川正二郎
国政においては去る10月27日の衆議院議員総選挙等、喧しい状況が続いております。他方で県政においてはこの時期、県における各種事業の議会による評価が行われます。特殊詐欺被害防止対策や武蔵小杉駅のホームドアの設置に係る展望、県立保健福祉大学の運営状況、県における政策研究費のあり方等、今回も多岐にわたって質問を行いました。
女性の感性生かし農業活性化へ
本稿では、その中から女性農業者支援について簡単に紹介致します。農林水産省の1999年から2019年までの20年間の統計報告の中に「現場で輝きを増す女性農業者」という項目があります。そこでは、市町村の認定・支援を受けた経営改善に取り組む認定農業者の女性数が20年で5倍に増加、女性農業者の経営参画は約5割、女性の農業経営の関与により経常利益増加率は71・4%増加、といったデータが示されています。今後も女性の感性が活かされることで農業経営の発展、農業の活性化に繋がることが期待されるということです。
神奈川県でも、女性農業者の活躍を紹介する「かながわなでしこfarmersサイト」の運営による広報をはじめ、農業体験研修や就農バスツアー、実際の農業経営参画に向けた「かながわなでしこfarmers研修」の実施、それに続く女性農業者ステップアップ支援事業などを通じて、就農希望女性や既存女性農業者の支援を行っています。
全国有数の一大消費地でありながら、耕作面積等の問題から農業産出額は全国38位に留まる神奈川県の現状、そして折からのエネルギー高を受けた物流コストの高騰等を踏まえますと、地産地消やそれを支える担い手の育成・支援、また、そこに女性の感性が加わることの重要性は高いものと思われます。今後とも有効な施策が検討・実施されることが期待されます。
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11月29日