中原区 スポーツ
公開日:2025.11.28
市立橘高校硬式野球部
甲子園「21世紀枠」候補校に
公立唯一の県8強など評価
市立橘高校(中丸子)の硬式野球部が11月14日、来春、阪神甲子園球場で開催される「第98回選抜高等学校野球大会」の21世紀枠神奈川県候補校に初めて選ばれた。音部湧駕主将(2年)は「目指しているのは甲子園で勝つこと。ぜひ選ばれたい」と吉報を待つ。
「センバツ」の選考は、秋季地方大会の結果が参考にされる。21世紀枠は、秋季都道府県大会で16強以上(加盟129校以上の都道府県は32強以上)に加え、「施設面のハンディ」「学業と部活動の両立」「創意工夫した練習で成果を上げている」「校内・地域での活動が他の生徒や他校・地域に好影響を与えている」などを理由に各都道府県の連盟から推薦される。
橘高校は、今秋の県大会でシード校の日大を破り、中原区対決となった準々決勝で法政二に逆転で敗れたものの、公立高校唯一のベスト8入り。校庭が狭く、限られた練習環境の中で選手が主体となって工夫を凝らした練習を行っていること、少年野球教室や審判講習会の補助員なども行っていることが評価されて、県高野連から県の推薦校に選ばれた。「この10年で一番力がないチーム。必死に練習に取り組み、学校生活、私生活を生徒たちが律してやってきた成果を評価していただいた。励みになる」と木寺康貴監督は話す。
スローガンは「堅守」
「自立」「自律」をモットーに選手自らが課題を考え、主体的に練習に取り組んでいる同校。今年のチームが掲げたスローガンは「堅守」。音部主将は「強みは守備。長打を打てる打者がいない中で、守って守って勝ち切る野球を目指している」と目標を語る。堅守は野球だけでなく、社会や学校のルールも含まれる。朝練の後には、校内や学校周辺の清掃を日課として取り組んでいる。「地域の方から感謝の言葉を掛けてもらったときはうれしかった。同じことを続ける力は野球にもつながる。継続していきたい」と音部主将。
強豪私学がひしめき合う神奈川県。同校は、強豪校のように硬式野球のクラブチーム出身者が少なく、中学校の部活出身の生徒がほとんど。木寺監督は「意識、取り組み方で成長できる。気持ちの強さが大切。川崎の強さ、市立高校のプライドを見せていきたい」と抱負を語る。音部主将は「ほかの部活にも負けないように野球も学校生活も取り組んでいきたい。この冬はパワーをつけて打撃で勝てるように、春に成長した姿を見せられたら」と目標を語った。
12月12日に各都道府県の21世紀枠推薦校の中から各地区1校が選ばれ、来年1月に全国の中から2校が選出される。
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