第16代財務相で民主党の城島光力元衆議院議員は6日、本紙の単独取材に答え、次期衆院選で神奈川10区(川崎区・幸区・中原区の一部)から出馬しないことを明らかにした。
城島氏は1947年生まれの68歳。福岡県柳川市出身で東京大学を卒業後、味の素に入社。労働組合委員長を経て、96年の衆院選で当時の新進党公認候補として出馬し初当選した。同党解党後、新党友愛を経て民主党に合流。09年には活動の地盤だった東京13区(足立区)から神奈川10区に国替えして当選した。通算4期務め、党では政策調査会長代理や幹事長代理、国会対策委員長を歴任。第3次野田改造内閣では財務相を務めた。
昨年12月の衆院選落選後、公に進退を明言していなかった城島氏は今回の取材で、次期衆院選の党1次公認に申請せず、5月末の党10区常任幹事会や有力支援者に総支部長退任の意向を表明したことを明らかにした。また、「院政を敷くつもりはない」とも述べ、党支部運営から一線を引くことを明言した。
来夏の参院選についても「考えてはいない」とする一方、「政治活動は引き続き続ける」と強調。一例として、党政調会長時代に責任者として手がけた殿町3丁目の「キングスカイフロント」を世界のライフイノベーションの中心にする取り組みを挙げた。城島氏は「ASEAN諸国は先端医療技術に対しての関心や要望が強い。必要があれば国との関係をつなぐサポート役になれる」とし、川崎と都内に事務所を構えて活動を続けると語った。
城島氏はまた、ライフワークである動物愛護活動にも力を注ぐほか、将来的には政策提言を行うシンクタンク的な取り組みも視野に入れるとしている。
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