富士見公園コミュニティガーデン「はぐくみの里」友の会リーダー 森川 幸雄さん 大島在住 83歳
地域との繋がり育む
○…「はぐくみの里」を運営する友の会のリーダーとして、立ち上げの07年から尽力。花班、畑班、田班、ハーブ班の4班に分かれて各班のリーダーが陣頭指揮を執り、それぞれの区画で四季折々の花を咲かせ、作物を実らせる。自身は畑班のリーダーでもあり「今年は大きなさつまいもが採れたよ」とホクホク顔。7日に行われた毎年恒例の「秋の収穫感謝祭」には、採れた野菜が入った豚汁や米の販売、芋掘りや花の植え付け体験などを実施し、894人もの人が訪れた。
○…06年の富士見公園再整備に伴い始動した「はぐくみの里」の運営リーダー養成講座募集を見て、「健康的に身体を動かしながら地域貢献を」と応募。1年間の学習期間を経てまずは石を拾い、土づくりからスタートした。入口の看板は桜の木を切って作った自慢のお手製。現在は約30人の会員とともに毎週火曜と金曜、作業に汗を流す。収穫があった際に、ひと山100円で販売する有機野菜の数々は、地域住民にとっての楽しみ。「販売前から並んでいる人もいるくらいだよ」と、活動が浸透していることに喜びを感じる日々だ。
○…岩手県出身。活発な少年時代を過ごし、高校時代は岩手日報社でカメラマンのアルバイトを務めたほど。実家は造り酒屋だったが、父親が当時の日本鋼管へ転職したのを機に川崎へ。自身も19歳で日本鋼管に就職し、働きながら早大理工学部へ通うなど見聞を広めつつ、鋼管等の検査官として定年まで勤めあげた。
○…趣味は今でも撮影。今年の中秋の名月は、一晩中カメラを構えてその姿を収めた。会員仲間と行くハイキングやお花見会も楽しみのひとつ。「健康第一がモットー。いいものを作って食べて、皆との会話を楽しむ。それが健康を保つ秘訣だね」。来年には10年目を迎えることもあり、後継者を育てていくことが目標だ。これからも地域コミュニティの拠点として、人との繋がりと作物を育んでいく。
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4月19日
4月12日