8月9日からのアーバンナイトカーニバルに出場する 高木 佑真さん 川崎競輪場所属 20歳
女子競輪界の新しい風
○…川崎競輪場所属の選手として先月、デビューを果たした。今月９日から12日にかけて、川崎競輪場で開催される「アーバンナイトカーニバル」にも出場する。持ち味は「先行逃げ切り」。川崎競輪場は普段から練習している場所だけに「しっかり走れば逃げ切れる。風を切って走りたい」と、優勝を見据えて意気込みを見せる。
○…７月６日から８日まで開かれた伊東競輪場でのデビュー戦は、３着、５着、４着と惨憺たる結果だった。当初は大勢の観客の前で走ることにワクワク感を抱いていたが、いざ本番になると緊張しすぎて何もできず「プロの厳しさを感じた」という。ただ、奈良競輪場での第２戦で２日目に１着をマーク。最終日の決勝戦では２着に終わったが「自分の走りができた。力不足な部分は感じたが、上位進出するためのイメージが少しわいた」と手ごたえをつかんだ様子だ。
○…横浜市緑区で育つ。スポーツ万能で小学生からバスケットボールに打ち込んでいた。横浜翠陵高校では、メンタルの弱さを克服するため、当時一番強いサッカー部を選んだ。２年生からレギュラーをつかみ、サイドバックで活躍したという。３年生の夏に平塚競輪場で観戦したガールズケイリンに魅了。特に個人競技の世界に魅力を感じ、知り合いのつてを頼り、白戸淳太郎選手（74期）の門下生となった。
○…現在は大和市の自宅から毎日始発電車で川崎競輪場まで通い、毎朝６時30分から練習する。周囲を唸らせるほどの練習量で、バンクでの走行ができない雨の日もルーティンを変えない。成果は持久力に現れ、競輪学校時代には中・長距離で１位を獲得した。新人２期生の実力者が揃う「ガールズフレッシュクイーン」（来年４月）への出場が当面の目標だ。
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