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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2022.08.26

日本武道館主催の武道大会(なぎなた男子中学生の部)で3位入賞した
鈴木 秀岳(ひでたか)さん
幸区戸手在住 12歳

高みを目指す「二刀流」

 ○…あどけなさの残る顔立ちだが、なぎなたを握った時の鋭い目つきは剣士だ。8月7日に日本武道館で行われた全日本少年少女武道錬成大会、なぎなた中学生男子の部で3位入賞。昨年、一昨年は大会中止で悔しい思いをした。「この間、先輩や先生方から色々教えていただき、その結果が出せたことがうれしい」と喜びと感謝を口にする。

 ○…武道への入り口は幸区の石川記念武道館で保育園の時に始めた剣道だった。同館でなぎなたの稽古をする父親の姿に興味を持ち、小学1年生で剣道との「二刀流」に。剣道は小学4年生で一時中断したが中学校の部活で再開。なぎなたは年2回の審査会を順調に合格し今は初段の腕前だ。「長物のなぎなたは相手との間合いの駆け引きが面白く、剣道はコンマ何秒という一瞬も気が抜けない緊張感が楽しい」という。

 ○…地元の御幸中学校に通う1年生。土日はなぎなた、平日は部活動の剣道で汗を流す。たまの休みは友だちと公園でドッジボールをしたり、オンラインでゲーム、映画を見に行ったりもする。動物が好きでカワスイ川崎水族館が最近のお気に入り。「ナマケモノとかアマゾンの動物が好き」と目を輝かせる。

 ○…夏場は防具が暑くこれまで何度もやめたいと思ったことがある。しかし、なぎなたは競技人口が少なく、続けることは「日本の伝統文化を守ることでもある」との使命感もある。同競技から一番学んだことは礼儀作法やあいさつだという。「学校でも大きなあいさつがいいねと言われる」と笑顔を見せる。一方で強くなることにもこだわる。今年負けた相手は体格差もあった3年生。その学年がいない来年は「1位をとる」と次なる目標を掲げる。

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