川崎区・幸区 スポーツ
公開日:2022.09.09
川崎競輪の「トム・クルーズ」デビュー
齋藤雄行選手
川崎競輪からこの夏、プロデビューした齋藤雄行選手は、日本競輪選手養成所で「ゴールデンキャップ」を獲得するなど、優秀な成績を残した期待のルーキーだ。「5年後には(競輪界最高ランクの)S級S班の選手になる」ことを目標に掲げる。
東京都板橋区出身。12歳まで水泳でならし、JOCジュニアオリンピックカップのメドレーリレーでバタフライを泳いで優勝した実績を持つ。中学からは野球に打ち込み、創価高校ではレギュラーを獲得。夏の甲子園を目指す西東京大会でベスト4進出に貢献した。高卒後はアメリカへの野球留学を経て社会人クラブチームでプレーし、抜群の身体能力を誇る。
競輪との出会いは、野球選手として限界を感じていた頃。プロ野球出身で川崎競輪場をホームにする松谷秀幸選手(S級1班)が紹介されたテレビ番組を見たのがきっかけ。予備知識もないまま、競輪用自転車を購入しようと訪れたのが元競輪選手の東晃さんが経営するカシマサイクル(中原区)だった。息子で川崎競輪の東龍之介選手を師匠として紹介され、トレーニングを積む。
ワットバイク(固定式自転車)では最大限のパワーを発揮するが、競輪用自転車に乗ると力が伝わらない―。齋藤選手は日々、競輪の難しさや奥深さを噛みしめる。かつてはプロ野球選手を目指し挫折。「次こそは」と転向し、ようやくつかんだプロの世界だけに「好きなことをやれる喜びでいっぱい」だという。川崎競輪の郡司浩平選手(SS)ともトレーニングをすることもあり、刺激を受けている。
プロ野球で活躍する田中正義選手(福岡ソフトバンク)や池田隆英(北海道日本ハム)選手と親交があり、池田選手からは、気にかけてもらっているという。
「米俳優のトム・クルーズに容姿が似ている」という声も聞かれるなど、将来のスター候補としても十分な資質を兼ね備える。競輪関係者は「今はトレーニングに専念し、実力をつければ、日本の競輪界を背負って立つ大スターになれる」と期待を寄せる。
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