東芝は2月26日、幸区小向東芝町に開設した新たな研究開発の拠点となる「イノベーション・パレット」のオープニングセレモニーを行った。
原子レベルの物理法則を利用し通信や計算をする「量子」技術や「人口知能(AI)」技術のほか、半導体開発を担う東芝デバイス&ストレージの研究開発部門を新棟に集約。多様な人材と技術を集め新しい技術と価値の創出を目指していく。
新棟では部門や固定席をなくし、仕事によって働く場所を選ぶ「ABW(アクティビティーベースドワーキング)」を導入。活発な議論を促す「アイデア出しスペース」や、休息しながら交流ができる「ブックカフェ」などを設置した。
東芝の島田太郎社長はあいさつで、「この場所は、開発センターと工場があり、生み出された世界初の発明を工場で生産して広げていくマザー工場となる」といい、「新棟を建てることは世界にない技術で勝っていくことを真剣に考えている証。光輝く東芝を目指す拠点にしたい」と抱負を語った。
セレモニーには、福田紀彦川崎市長、草壁悟朗川崎商工会議所会頭らが出席し、テープカットで開所を祝った。福田市長は「まだ見ぬ世界の技術を生み出し、世界中の方を幸せにしてほしい」と期待を寄せた。
東芝は1961年から小向事業所に研究開発の拠点を置き、NAND型フラッシュメモリなど世界初・日本初の技術を開発してきた。
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