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川崎区・幸区 社会

公開日:2025.08.29

BCP
「経営計画との連動で浸透」
フジクス(株)竹之内社長

  • 同社が掲げるBCPの方針について語る竹之内社長

 自然災害や感染症などのリスクに備える「BCP」(事業継続活動)が企業などで注目されている中、「経営計画との連動なしではBCPは浸透しない」と川崎区貝塚に本社を構えるフジクス(株)の竹之内英社長は語る。

 ビルや施設などの排水管洗浄を手掛ける同社。竹之内社長がBCPを意識したのは、東日本大震災とコロナ禍だ。東日本大震災では、道路・交通機関がマヒし、現場作業が中止になったほか、燃料調達ができない事態にも陥った。一方、コロナではマンションの入室ができなくなり、事業が停止。さらには社内感染者による人員のやりくりにも苦慮したと竹之内社長は振り返る。

 「受注がゼロになっても、どのくらい会社が保つことができるのか、会社を健全に経営していくためのバランスシート(貸借対照表)のあるべき状態とは、キャッシュをいつまでに貯めればよいのか、そのための利益目標は……」。こうした点を一つ一つ見直しを図ったという。その結果、「何をすべきか明確になった」。燃料調達先の変更や一人で複数の業務をこなせる人材を育成する「多能工化」を図ることへの成功はその一例だ。BCPの観点から、災害対策用の小型洗浄機も開発。能登半島地震の被災地支援にも役立てられた。

 近年は、北海道に事業所を設け、大阪にも進出し始めた同社。業務拡大もまた、「経営計画とBCPの連動によるもの」だと竹之内社長は力を込めた。

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