川崎区・幸区 意見広告
公開日:2025.11.14
市政報告【10】
井田病院 高齢化に対応した地域密着医療を提案!
あしたの川崎・日本維新の会 川崎市議会議員(川崎区選出) 仁平かつえ
全国の自治体病院の多くが赤字に陥っています。川崎市3病院(川崎、井田、多摩)も例外ではありません。とりわけ深刻なのが井田病院です。9月26日の市議会健康福祉分科会では井田病院の経営状況について質問しました。
令和6年度決算の同病院の医業収益は約82億7000万円に対し、患者に医療サービスを提供するために要した医業費が約115億8000万円、経常損失が約18億8000万円でした。
経常収支比率の悪化を招いている要因は、人件費の上昇や物価高騰による支出の増加です。同病院では救急搬送から入院する患者の約8割を75歳以上が占めます。高齢患者は入院期間が長期化し、診療単価が低くなる傾向があり、市は「現下の診療報酬体系の下では、地域の高齢化のさらなる進展による、収益の悪化が想定される」との見方を示しています。
その一方で、同病院は地域医療支援病院として、紹介・逆紹介などの地域医療連携を積極的に推進しており、令和6年度は紹介患者数が増加しています。同病院はこれまで重い病気の方を中心に治療する「急性期医療」に力を入れてきましたが、地域ニーズに応えるためにも、今後は高齢者医療や在宅支援に重点を置く地域密着型の中核病院としての役割を果たすことが重要です。収益向上と地域包括機能の強化の両立を図るには新たな診療区分で地域包括ケア病棟よりも点数の高い「地域包括医療病棟」の取得を目指すべきで、分科会で提案しました。
これに対し市は、要件を満たす可能性や経営への影響を、今後の診療報酬改定の動向も注視しながら、地域包括医療病棟の取得を検討していると答えました。
井田病院の安定経営と、市民に身近な医療提供体制の確立に向けて引き続き取り組んでまいります。
仁平かつえ
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川崎市川崎区宮本町1
TEL:080-7434-1653
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