茅ヶ崎・寒川 人物風土記
公開日:2026.02.20
3月1日に茅ヶ崎で旧満州からの引き揚げ体験を語るフリーライターの
鈴木 政子さん
藤沢市在住 91歳
「生きる素晴らしさ」後世に
○…茅ヶ崎市勤労市民会館で行われる「戦争体験者の話に耳を傾けて」と題した講演会で講師を務め、終戦後、旧満州(中国東北部)からの引き揚げを体験した当時の様子や思いについて語る。これまで戦争に関する講演を全国で行ってきたが、家族の間で話題になることはなかった。「皆思い出したくなかったんだと思う」
○…福島県出身。終戦時は10歳。父母、きょうだいと共に旧満州に住んでいたが、住居があった官舎は200人以上の中国人に取り囲まれ、襲撃や略奪にあった。ソ連兵の指揮によって収容所へ送還されたが、その2カ月後に奉天に住む日本人に救出され、列車に押し込まれて錦州に逃げた。錦州の街では朝から晩まで公園でたばこ売りをして金を稼いだ。父は現地の日本人の世話役で忙しく、母は病気の弟の看病をしていたため、食べるためには自身が働くしかなった。引き揚げ船に乗れたのは、1946年5月。博多港に降り立った時は「帰国できたことが信じられなかった」と振り返る。ただ、敗戦から1年足らずで7人きょうだいのうちの4人が命を落とした。
○…夫は昨年亡くなり、現在は長男夫婦と2人の孫と共に暮らす。これまで茅ヶ崎などで教員を務めたほか、執筆活動などで多忙な日々を送ってきた。「働けるだけ働き、夫のご飯もつくった。本当は、夫は家に居てほしかったかも知れないけどね」と笑う。
○…ロシア侵攻によるウクライナでの戦争を目にするたび、胸を痛めている。現地の子どもたちが犠牲になっている現状を80年前の自身の経験と重ね、「一刻も早くやめてほしい」と願う。来たる講演会では「人が生きている、それだけで素晴らしい」、その思いを伝えるつもりだ。
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