川崎区・幸区 文化
公開日:2026.02.11
自閉症の八木志基さん
成長の軌跡たどる個展
「怪獣画」など多彩な作品
川崎市内在住のアーティスト・八木志基さん(22)の作品展が、2月3日から平塚市明石町のアトリエ「嬉々‼ CREATIVE ギャラリー&カフェ」(以下キキ)で開かれている。7年ぶりの個展のタイトルは「怪獣百貨展」。八木さんの代名詞である「怪獣画」を中心に、アーティストとしての成長の軌跡をたどる内容だ。
幼少期の八木さんは言葉の発達が遅く、4歳の時に自閉症と診断を受けた。だが言語での表現が苦手な一方で、絵を描き始めると周囲が驚くほどの集中力を発揮した。ボールペンを手に、動物図鑑などの模写を続け、小学校低学年からは特撮ヒーロー好きの父の影響で「ウルトラマン」の怪獣に夢中に。やがて紙一面を怪獣で埋めつくす作風を確立した。
独学で芸術を学んだ作り手による型にはまらない作品群を「アウトサイダー・アート」と呼ぶが、12歳のころ、八木さんの作品がアウトサイダー(アート)・キュレーターの櫛野展正さんの目に留まった。2018年には櫛野さんが主宰していた広島県のアトリエで初の個展を開催。ペン1本で生み出す精緻な「怪獣画」の世界観は、美術専門紙やテレビ番組でも紹介された。
技術を学び作風広げ
今回の個展では、11歳から現在までの10数点の作品と、幼少期から描き続けた絵を保管した9冊のファイルも展示する。
柔らかなタッチとパステルカラーが優しい『のどかな草原』(23年)や『深夜の温もり』(同)など、昨春まで通った専門学校で学んだ技術で作風を広げた作品も、多数ある。「ペン1本で集中して描く作品の労力と比べると、色を使う作品はずっとリラックスして描けることに気づいた」と八木さんは言う。
一方で最新作の『テクノメカの日常』(26年)は、中学時代に生み出したキャラクター群「テクノメカ」を総動員して街の日常風景を表現した。ペンで描いたモノクロ作品だが、戦闘的な「怪獣画」と異なり、キャラクターたちが楽し気な印象を受ける。「自分の内面が作品に反映されていると思うか」と問うと、八木さんは少し考え、「そう思う」と答えた。
「怪獣百貨展」は2月27日(金)まで。21日(土)午後1時からは八木さんと櫛野さんのトークイベントもある。問い合わせは同アトリエ【電話】0463・59・9974。
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