自殺予防を市民の手で 理・美容師、法律家がゲートキーパー研修
自殺総合対策の一環として市は、理容師や美容師、法律家を対象に「ゲートキーパー研修」を実施する。
「ゲートキーパー」とは自殺のサインにいち早く気付き、適切な対処を行い、専門相談機関へつなぐ役割を担う人のこと。自殺者が全国で毎年約3万人にのぼる現状を受け、予防へ向けた対策として期待されている。
市では2010年4月以降定期的に研修を実施しているが、相模原環境衛生協会(鈴木貴市会長)等と連携し、各団体の会員を対象とした研修を地区限定で行うのは市内初の試みだ。
今回の研修は日頃多くの人と接する理容師や美容師、市民の相談にのることの多い弁護士や司法書士に、ゲートキーパーとしての役割や心得を認識してもらう事が目的。5日には理容組合加入者を対象にした1回目の研修が実施され、自殺の現状や相談先の探し方などの講演が行われた。
今後は2月8日(金)ウェルネスさがみはらで、法律家を対象とした研修を行う。定員70人、時間は午後6時から8時。
12日(火)には美容組合加入者を対象にした研修が産業会館で行われる。定員200人。時間は午前10時40分から11時半。市精神保健福祉センターでは「今後も対象者を変えて積極的に実施していきたい。市民に自殺の実態を知ってもらい、身近なことだと認識してほしい」と話している。
詳細は同センター【電話】042・769・9818へ。
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アゴラ春号5月3日 |
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