相模原市が政令指定都市として再スタートし、中央区が誕生したのと同時に、設立された「小山地区まちづくり会議」。今回は、その総勢24人のメンバーを束ねる会長・石井今朝太(けさた)さん(小山地区自治会連合会会長)と、副会長・永富多美子さん(小山公民館館長)、増田國男さん(小山地区社会福祉協議会会長)の3人に、現在の同地区におけるまちづくりについてインタビューした。
同会議では、直近の課題として、「子ども会」の減少に伴い、地域で子どもを見守る場が減っている点が挙げられているという。同地区には以前、10以上の子ども会が存在したが、今では4つのみ。共働き世帯が増えたことで、役員の順番が回ってきても引き受けることができない家庭や、会に参加する時間が取れない家庭が増え、加入率自体が低下している。今後は、自治会の中に子どもを見守る機能を組み込むなど、地区内でそれぞれの地域性に合わせた対策を講じていく構えだという。
あわせて、相模総合補給廠の一部返還が決まり、小田急多摩線延伸が実現に向け一歩前進したことで、まちの変革期を迎えつつある同地区では、相模原駅周辺まちづくり推進連絡協議会と小田急多摩線延伸促進協議会に石井会長が参加。石井会長は、「地区の代表として、両会で得た情報は、地域住民に向けて発信し、地区として意見を持ち、提言できるようにしていきたい」と語る。「これまで補給廠があることで不便な思いをしてきた小山の住民が声を上げ続けなければ」と永冨副会長。続けて、増田副会長は「高齢者同士や世代間で交流できる場となるコミュニティセンターが小山にはない。ぜひ、現在案に上がっている公民館や学校の体育館に変わる施設をつくってほしい」と語る。
これからの20年後、30年後のまちの未来を担う子どもたちのために。今やるべきこと、できることに邁進していく。