さがみはら中央区 社会
公開日:2016.11.10
「訪問映画」で文科大臣表彰
16ミリ映画研友会
公共施設や地域の事業所を訪れ、映画やアニメーション放映をボランティアで行っている相模原市16ミリ映画研友会会長の佐々木武雄さん(南区麻溝台在住)がこのほど、文部科学大臣表彰を受けた。
同会は、1968年に映画好きの有志らにより発足した団体。故小川勇夫前市長も参加した団体で、活動は来年50周年を迎える。
もともと有名パン屋「木村屋」で勤め上げたパン職人だった佐々木さん。「仕事終わりの趣味」としてはじめたのが「訪問映画」だ。30歳の頃に、市主催の講習会に参加、16ミリ映写機操作資格を取得した。以来16ミリ映写機の製造が終了してからも40年以上に渡り、図書館での子ども映画会や夏休み巡回映画、加えて介護施設など外出が難しい人々にも楽しんでもらおうと、会員らと作った自作スクリーンの「臨時映画館」で上映を行ってきた。「一番人気は水戸黄門。あとは美空ひばりさんもウケがいいですね。子どもたちはアニメがやっぱり好きですが」と微笑む。
「映画が終わり、皆さんが元気になってくれたのがわかった時が一番嬉しい瞬間ですね」と佐々木さん。今回の表彰にあたっては「僕一人が頑張ったというわけではなく、先輩たちの活動や今の会員の皆の努力が実ったものです」と振り返る。
近年では子ども会の数の減少により、子どもが地域の人と映画を一緒に見る機会も減っているという。佐々木さんは、会員の高齢化とともにそれを懸念しつつ「後世に渡って活動が続けていければ嬉しいですね」と話した。
16ミリ映画研友会は11月12日(土)、市立図書館で「月例子ども映画会」を開催する(午後2時開演)。入場無料で「トム・ソーヤの冒険」など4本を上映予定。問い合わせは視聴覚ライブラリー【電話】042・753・2401へ。
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