木原署長から感謝状を贈られた宮城さん＝10月30日、相模原署
小町通のタクシー会社・相和交通（飯田隆明社長）に勤める宮城淳子さん（43）がこのほど、振り込め詐欺を未然に防いだとして相模原署（木原信一郎署長）から感謝状を贈呈された。
宮城さんは９月20日、配車予約を受け、銀行に向かおうとする区内の80代女性をタクシーに乗せた。すると女性は宮城さんに、「お金が必要だが、銀行は貸してくれるだろうか。電話で娘には相談するなと言われた」と困った様子で話しかけてきたという。話を聞くうちに不信感が募った宮城さんが、女性を銀行ではなく警察署に連れて行ったことで、今回の被害が発覚。宮城さんが防いだのは甥を語った振り込め詐欺の被害で、詐欺グループ自らがタクシーを手配し、被害者を銀行に向かわせて大金を引き出させるという特殊な手口だった。
宮城さんは普段から顧客との会話を大切にしているといい、「高齢の方は一人暮らしで誰にも相談できないことがあると思う。困ったことがあったら、ドライバーに気軽に話してほしい」とコメントした。
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