淵野辺駅南口の再開発を議論する有識者、市民による第9回検討会が1月25日、市役所本庁舎で開催され、有識者による講演のほか、第8回で挙がった案についてのさらなる検討が進められた。
はじめに、有識者協議会の委員で東海大学工学部特任助教の野口直人氏が「これからの社会の”文化的”施設のあり方〜建築の形式がつくりだす活動について〜」と題して講演。国内外の公園や公共施設の建築事例が紹介され、仕切りのない開放的な設計や、外部から館内の様子がわかるガラス張りの建築様式などの実例が示された。野口氏は建築物を「異物」ととらえるのではなく、「公園のような一種の環境」としてイメージする必要性に言及。併せて、建築上の工夫による可能性、次世代に残すべきものを想像することの大切さについても言及した。質疑応答では委員から設計についての質問が飛び、意見が交わされた。
続いて行われたグループワークでは、第8回に出された、鹿沼公園と公共施設の配置別のまちづくりのプランをもとにさらなる検討が進められた。前回の検討では、ブロックを使い、まちづくりのプランを一人あたり1案提示する形で実施され、多くのアイデアが集まった。今回はそのアイデアの実現可能性やアイデアによるまちの変化予測、または改良点に至るまで様々な角度から活発に議論。その上で実現に向けた課題、解決策を模索した。
時間の都合でグループの発表の場は短縮されたものの、中には複合施設の新設による交流の深化に言及する案や、現状の配置を軸に公共施設の機能の活性化を追求した案などが示された。次回は各案について継続して議論を行うほか、事業の実施にかかる費用や建築物の内容も含めて実現可能性を探る見通し。次回は2月29日(土)に市役所本庁舎で開催される。
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アゴラ春号5月3日 |
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