区内の卓球クラブに通う持田陽向さん(11・緑区千木良在住)が今月、12歳以下(男子ホープス)の卓球ナショナルチーム入りを果たした。1日に福島県で行われた選考会(選抜選手によるリーグ戦)で2位となったことから選出されたもので、持田さんの「日本チーム」入りは10歳以下のチームに続き2回目。更なる成長が期待されるところだ。
選考会は同日、東・西日本で行われ、それぞれ4選手(計8選手)が選出された。
主催するのは日本卓球協会で、「日本チーム」として力のあるジュニア世代を集め、育成を図ることで五輪や世界大会での日本選手の活躍につなげたい考えという。過去には、リオ五輪で活躍した張本智和・水谷隼、両選手らもメンバーに名を連ねるなど、この「日本チーム」は将来の日本代表への登竜門ともいえるものになっている。
選考合宿は例年、3月に行われてきたものの、今年は新型コロナの影響を受け10月の開催となった。持田さんは「うれしい。今後は、強い仲間と強化合宿を重ねていくことになる。力をつけていきたい」と意気込んでいる。
攻撃的プレーヤー
持田さんの強みがその攻撃力だ。上回転をかけて相手の手元でボールが「伸びる」ドライブショットを得意とし、粘り強く攻め続ける――が身上。今回の選考会でも「守り」を重視する選手が見受けられる中、攻める、持田さんの体全体を大きく使ったパワフルなスイングはひと際目立った。このスタイルを構築したのは今春まで修行に出向いていた岐阜県にある強豪クラブの練習という。6歳から始めた卓球を極めようと緑区の小学校に通っていた2年生の時に卓球留学し、そのクラブでドライブショットなどの技を磨いてきたのだという。
「コロナの影響で試合が組めなくなったことなどからこの春、千木良の実家に戻ってきた。幼馴染が気軽に声をかけてくれたことがうれしかった」と持田さん。そして、小学校卒業後には、「中学生ナンバーワン」のプレーヤーをめざし、強豪卓球部のある愛知県の中学校へ進学予定という。
自身も卓球選手だったという母親の優さんは「取り組むからにはベストを尽くしてもらいたい。性格に合わせてコツコツと力をつけていってもらえれば」と笑顔。将来は、幼い頃から持田さんが憧れ続けているという相模原のレスキュー隊に入り、まちを守る活躍をしてもらいたいとも話している。
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