神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

認知症の人が輝く場所に 相武台団地に対応型デイ

社会

公開:2021年4月1日

  • LINE
  • hatena
相武台団地商店街に開所した「おとなり」と管理者の能勢さん。内装は相模原産木材などを使用し、先進国の研究を参考にデザインされている
相武台団地商店街に開所した「おとなり」と管理者の能勢さん。内装は相模原産木材などを使用し、先進国の研究を参考にデザインされている

 南区相武台団地内の商店街の一角に、4月1日、認知症対応型デイサービス「おとなり」が開所した。理学療法士が監修する訓練などのほか、通所する人の「得意」や「好き」を生かして、地域課題の解決に取り組んでいくことが特徴となる。施設管理者の能勢光さんは「認知症の人が輝ける場所をめざしていきたい」と話している。

 「おとなり」は株式会社ファイブスター(千代田)が運営。神奈川県住宅供給公社の「相武台団地商店街グリーンラウンジ・プロジェクト」にも参画している。認知症の診断を受けた人のみが通所でき、定員は8人。

 同施設では「おとなり活動」と銘打ち、通所者の得意を生かして、相武台団地の困りごと解決にあたってもらう。例えば、大工経験があれば子ども向けのDIY教室を開いたり、農業経験があれば野菜作りの指導をしてもらう。足腰が丈夫な通所者には、ゴミ出しや電球交換などの要望に対応してもらうことも。施設での食事も、得意な通所者と一緒に作る。ただし、何をするかを決定するのは通所者自身。「してもらうだけの施設ではなく、通所者さんが自分らしさを発揮し、笑顔になれる場所にしていきたい」と能勢さんは話す。

 能勢さんは祖父の認知症介護をきっかけに介護の道へ。26歳でデイサービスの管理者となり、以来、現在に至るまで在宅介護に携わってきた。認知症の人の外出の際に、介護者同伴で利用できるトイレを増やし、ステッカーと説明文を掲示する町田市でのプロジェクトではリーダーを務め、NHK厚生文化事業団主催の「認知症とともに生きるまち大賞」で特別賞を受賞している。認知症への理解を深めるため、相模原でも同プロジェクトを進めていく予定だ。

 「地域交流の拠点として学生や商店街とも連携し、地域の課題解決に取り組みたい」と能勢さん。施設見学、家族・友人からの相談も随時受付中。問合せは【電話】046・205・4400へ。
 

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

駐車場施策 見直しへ

相模原市

駐車場施策 見直しへ

需要減に対応

12月7日

議場で初コンサート

相模原市議会

議場で初コンサート

「傍聴者増えるきっかけに」

12月7日

高齢者の足に「グリスロ」

低速で狭い道も坂道も

高齢者の足に「グリスロ」

市内で本格導入なるか

11月30日

街路樹180本伐採へ

相模原市

街路樹180本伐採へ

根の腐朽など 倒木の危険

11月30日

投票で標準服選びへ

共和中学校

投票で標準服選びへ

生徒らがデザイン案から

11月23日

アートで子どもに元気を

MISA展

アートで子どもに元気を

移動美術館 市内を巡回

11月23日

「共にささえあい 生きる社会」

相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

さがみはら中央区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2023年12月7日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook