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園バス利用状況 市が調査 福岡・園児死亡事故受け

社会

公開:2021年9月16日

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市報道発表資料からタウンニュースが作成
市報道発表資料からタウンニュースが作成

 今年7月、福岡県の保育所の送迎バス内で起こった園児の熱中症死亡事故。これを受け、相模原市では市内の保育所・幼稚園などでの園バス利用状況や児童の当園確認について調査を行い、8月30日にその結果を公表した。

 調査アンケートの対象となったのは、市内の保育所、認定こども園、幼稚園など292施設。回答期間は8月4日から16日までで、回答率は100%だった。

 園専用バスを送迎や園外活動で利用しているのは、全施設のうち97施設。福岡県の事故では園長が1人で送迎バスを運行していたことが問題視されたが、調査では園バスを利用する全ての施設で運転手以外に同乗する職員が配置され、乗降時には点呼などによる目視確認が行われていることがわかった。

もう1つの課題 「登園確認」

 また、福岡県の事故では、園児の出欠確認不足も課題として上がった。調査結果では、292全施設で朝の会などでの出欠確認を行っている。しかし、欠席の連絡がなく、児童が登園していない場合は、【1】当日午前中に保護者などへ確認連絡…133施設(45・6%)【2】当日午後以降に確認連絡…5施設(1・7%)【3】翌日以降に確認連絡…38施設(13・0%)【4】保護者などへの確認連絡は実施(連絡する時間などは不明)…102施設(34・9%)※アンケートへの記載内容から連絡時間が不明な回答含む【5】保護者などへ確認連絡はしない…12施設(4・1%)【6】その他…2施設(0・7%)と対応が分かれる結果になった。

マニュアル作成「徹底を周知」

 市は、園専用バスの運行時の安全対策などを定めたマニュアルの整備状況についても調査。「作成済み」「年度内に作成予定」が75施設(全体の約8割)であることに対し、「作成予定(時期未定)」「作成予定なし」が約2割となった。市ではこの結果に課題があるとし、調査後、各園に向け安全対策マニュアルの作成を徹底するよう周知。欠席連絡なく児童が登園していない場合の確認についても同じく各園に対応を求めた。市保育課の担当者は、「マニュアルを作ればいい、というわけではなく、その過程で園児の安全対策に意識を向けてもらうことが最大の狙い」と改めて事故防止が目的であることを確認した。

 市内の幼稚園で働く教諭は、「福岡の事故はありえないこと。うちの園では、バスの乗降確認、園児の出欠確認はダブルチェックで行っている。災害時のための習慣でもあるし、いくらでも気付けるチャンスはあったはず」と亡くなった園児をしのんだ。
 

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