さがみはら中央区 教育
公開日:2022.09.22
児童・生徒に電子書籍提供
申請で一般も利用可
相模原市は9月1日から、児童や生徒がタブレット端末などから電子書籍を借りられる取り組みを開始した。
市立小中学校と義務教育学校の児童および生徒は申請手続き不要。一般の人も市内在住、在勤または在学で、図書館の貸出券を持っていれば、WEBまたは市内の各図書館窓口で申請することができる。
「新しい学び」目指す
1人1台端末などのICT環境を活用した「新しい学び」を推進することがねらい。貸出は絵本や図鑑などの児童書が中心で、対象図書は児童書が3000冊、一般書が1000冊、雑誌が130冊ほど。1回につき1人2点まで、最長1週間借りられる。
市立図書館の遠藤誠館長によれば、「電子書籍の貸出は他の自治体でも取り入れているが、授業や調べ学習での活用を主目的としているのは本市ならでは」。提供する本の種類は、学校教諭の意見を参考にしたという。
読み上げ機能も
電子書籍の特徴は、複数人が1つの本を同時に読めること。学校図書館の抱える「学校の規模によって、手に取れる本の数に差がある」という課題解決の糸口となることが期待される。
また、読み上げ機能や絵が動くなど電子書籍ならではのコンテンツもあり、注目されている。市立図書館スタッフの早戸望さんは「字を読むのが苦手な子や発達障害を抱える子にとって、本に興味を持つ入口となればうれしい」と話した。
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