さがみはら中央区 スポーツ
公開日:2022.10.13
過酷レースで日本一
上溝・陣在さん
上溝在住の「マルチアスリート」、陣在ほのかさん(23)が9月に新潟県で開催された障害物レース「スパルタンレース」で優勝した。
スパルタンレースはアメリカで誕生した「過酷」な障害物競走。現在は世界各地でさまざまな大会が開催されており日本では2017年頃から始まったと言われている。
今回陣在さんが出場したのは、スキー場を会場に行われた「スパルタンレース新潟(日本選手権)」。3つのカテゴリーがあり、陣在さんはロープや壁を登ったり重りを引き上げたり30個の障害物に対応しながら21キロメートルを走るコース(女性の部)に参加。およそ20人が出場する中で、3時間29分38秒のタイムで初めて日本一に輝いた。「トレイルランで著名な方が出場していて自分が勝てるとは思っていなかった。だからとても驚きました」と勝利の感想を話した。最後の1キロで追い抜いた逆転劇だったそう。
陣在さんは陸上経験豊富な両親に育てられ幼い頃から走ることに親しんできた。大学まで中距離選手として活躍。卒業後、ジムトレーナーとしての道を歩みだすが知人の紹介でスパルタンレースを知ると、のめりこんだ。「もちろん競い合うのですが、自分に集中しなければならない。その一筋縄ではいかない点が魅力」。昨年春からエリートレース(賞金レース)に出場している。
クロスフィット、ウルトラマラソン、トレイルラン...。陣在さんは現在、スパルタンレースだけでなくいろいろな競技に挑戦する日々を過ごしており「マルチアスリート」として知られる。過去には「スカイツリーを階段で駆け上がる競技」に出場したこともあるそうで、その様子は、陣在さんのユーチューブチャンネルで公開している。
原動力は「勝ちたい」
市内を拠点に活動しており、津久井湖やギオンスタジアム周辺などでトレーニングをすることが多いそう。「(自宅のある)上溝から津久井湖へ行き、そのまま山の中へ入り高尾山(高尾山口駅)まで走って戻ってくる。30キロくらいですかね」と、笑顔で普段の練習を話す。「負けず嫌いな性格で原動力は『勝ちたい』こと。どの競技にでも」とも。競技人口が少ないレースに出場することもあるが「優勝して有名になって、自分がそれらの競技を広めていきたい」とも語る。
今回、日本選手権を制したことで、12月にドバイであるワールドチャンピオンシップへの出場権を手にした。昨年も出場したが慣れない環境の中で結果は振るわず。「今年は昨年の自分に勝つ」と力強く語る。なお、数々の大会を制してきた陣在さんだが、これまでのキャリアで日本一は初めて。賞金は「遠征費でなくなります」とやさしく微笑む。今回の優勝について母の恵さんは「おめでとう。精一杯活動しているほのかをいつも応援しています。スパルタンレースの活動を皆さんに知っていただいて、より環境が良くなることを願っています」とエールを送った。
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