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さがみはら中央区 社会

公開日:2023.06.08

ヴィーガンレザー普及へ
相模原市出身の大久保さん

  • 「言われなければ、本物の革にしか見えない」というサボテンレザーの財布=大久保さん提供

  • オンライン取材に応じた大久保さん

 環境にやさしい「草ストロー」の輸入販売を行う会社「HAYAMI」CEOの大久保夏斗(22)さんが、新たな事業として植物由来の革「ヴィーガンレザー」を使用した製品の販売に取り組んでいる。

 「1つの物を長く使えるように」という思いで選んだのが、ヴィーガンレザーの中でも限りなく本物に近い質感で、耐久性も高い「サボテンレザー」製品。メキシコから輸入したオーガニックの材料を使用し、日本国内の革職人との試行錯誤の末に誕生した。

 昨年12月には、廃棄されていた素材を再利用することで動物の革よりもCO2排出量が少ないという「パイナップルレザー」製品の販売も開始。「これからも質感や環境保全の面で納得できるものがあれば検討していきたい」という。

資源の循環を

 事業のスタートだった草ストローは現在、全国250店舗以上に導入されている。導入先のひとつである株式会社オーレック(福岡県)は、使用済み草ストローをペンギンの巣材として活用する取り組みを開始。大久保さんは「使用後も循環させていくことは1つの目標だった。今後は農業への活用を目指したい」と、事業を通して持続可能な社会へ向けた資源の循環を目指している。

 現在メキシコに留学中の大久保さん。「もっといろいろな地域で循環サイクルを広げていきたい。一人ひとりに『自分が循環の一部になれる』という気持ちを持ってもらえたら」と、これからも事業を進める。

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