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さがみはら中央区 社会

公開日:2023.07.27

上半期救急搬送
過去最多6437件
7月も前年上回るペース

 相模原市消防局はこのほど、今年上半期(1月1日〜6月30日)の救急搬送件数の速報値を発表し、中央区では昨年の6222件を上回る6437件で過去最多を記録した。県内の観測地点(海老名市)で猛暑日が続いた7月に入っても前年を上回るペースで推移しており、同局は熱中症への注意を呼びかけている。

 市内全体で見ても、過去最多を記録した昨年と比べて救急件数は1000件程度上回るペースで推移している(7月20日時点・速報値)。

 例年7月から8月にかけては、気温の上昇により熱中症による搬送者が増加する。中央区内での熱中症やその疑いによる搬送者は、5月が4人、6月は16人、7月は20日までに40人に上る。

 市内全体では、7月は20日までに92人が搬送されている。昨年7月の1カ月間の搬送者数106人を上回るペース。同局救急課の担当者は「例年は梅雨明け前後に気温が急激に上がって搬送者が増える傾向がある。今年は梅雨が明ける前から暑さが続いており、今後も続くようであれば搬送者数はさらに増えるのでは」と警戒する。

 熱中症を発症するリスクが最も高いのは「屋外での運動中」。ただ、今年7月20日までの熱中症やその疑いによる市内での搬送者140人のうち、50人の発生場所は住居だった。同課の担当者によると、物価高騰の影響でエアコンの使用をためらってしまい発症するケースもあるという。「屋内でも水分補給や休憩、エアコンの適切な利用などによる予防を心がけてほしい」と話す。

 市内には救急隊が全部で20隊あるが、出動要請が増えると1隊あたりにかかる負担が大きくなり、現場への到着にかかる時間が増大するケースもある。

 同署では「救急車は緊急に医療機関での受診が必要な方を搬送するためのもの。救える命を救うため、適正利用に協力してほしい」と呼びかける。ただし「緊急だと感じた場合は迷わず119番通報を」と呼びかけている。

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