戻る

さがみはら中央区 文化

公開日:2024.01.04

優れた畳技術で県表彰
萩原製畳有限会社・萩原さん

  • 同社内で取材に応じた萩原さん

 優れた技術や技能を持つ人を称える「令和5年度神奈川県技能者等表彰」が昨年10月に発表され、中央区からは▽浅川潔さん(三菱重工株式会社 相模原製作所)▽鎌田慶太さん(三菱電機株式会社 鎌倉製作所 相模工場)▽萩原真澄さん(萩原製畳有限会社)――の3人が「卓越技能者」に選出された。高根にある畳店「萩原製畳有限会社」代表取締役の萩原さん(61)に、仕事に対する思い入れなどについて聞いた。

 高校卒業後から40年以上、畳に向き合い続けてきた萩原さん。選出の理由である技術の高さについては「神社や仏閣からの特殊畳の注文も受けられるかどうか。『何があっても大丈夫』っていう畳屋は、そうはいないんだ」と胸を張る。

 現在特に力を入れているのは従業員の指導だ。「これまで指導してきて、畳製作技能2級を取れた従業員が5、6人。お金を払ってくれるお客さんに対して、やっぱりちゃんとしたことができないと」と熱を込める。指導の際に心がけて教えているのは「手を抜かないこと」。「基本を忘れての応用は駄目で、最初に学んだことを真面目にやる。それから何よりも、自己満足で終わらせずにお客さんに喜んでもらえる仕事をすること」と話す。自身が現場に出向く時も、時間が無くても地味な作業でも手を抜くことは一切無い。「早くて上手いのが一番。手をかけても時間内に終わらせる技術を持つことが大事」と語る。

 全国的に畳が減っていく中で「せめて横ばいに」と、神奈川県畳工業協同組合の副理事長として、根本的な解決を目指し改革に取り組んでいる。「『畳はこんなにいいんです』って言うだけで増えるものではない。全国組織で、畳屋だけでなく問屋や農家、お花やお茶の団体も巻き込んで普及活動をしていく」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

さがみはら中央区 ローカルニュースの新着記事

さがみはら中央区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS