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さがみはら中央区 文化

公開日:2025.07.31

岡本農園
夏の宝石、上矢部に実る

  • 収穫の時を待ち甘みを増す藤稔

 上矢部にある岡本農園では、色づき始めた130房のブドウが間もなく旬を迎える。同園を管理する岡本和子さんは「今年は雨が少ないからブドウの育ちが良い」と話しており、収穫は8月上旬から9月半ばごろまでになる見込みだ。

 同園では、藤稔(ふじみのり)・ナチュべアマリー・シャインマスカットの3品種のブドウを栽培している。シャインマスカットは手をかけて10年。「ここ数年でようやく形になってきた」。このほか、ナシも幸水・豊水・菊水の3品種を栽培。ブドウが豊作な一方で、ナシは水分を多く必要とするため、今年は例年より小ぶりだという。

形を変えながら継承

 同園は和子さんの義祖父の代で土地を広げ、農蚕学校で農業を学んだ義父が専業農家として果樹栽培を始めた。和子さんの嫁入り当時は全面がナシ畑だったという。和子さん自身は当初、農業の知識があったわけではなかったというが、義両親の手伝いを重ねるうちに、一通りの作業をこなせるように。現在は近くに住む息子も加わり、家族で力を合わせて栽培を行っている。「畑が相続で半分になったり主人が体調を崩したりといったこともあったが、地域の人や周囲の協力もあって続けられている」

 最近はハクビシンによる食害が増えており、収穫を目前に控えた果実を守るため、ネットの設置や見回りなどの対策に追われている。「収穫前のこの時期は作業が一段落して落ち着ける時期。でも畑の見回りは欠かせません」と和子さんは力強く語る。

 ブドウとナシは園内での直売のほか、遠方への配送にも対応している。数十年来のお得意様も多いとのことだが、すべて「早いもの順」。問い合わせは同園【電話】 042・753・1028へ。

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