さがみはら中央区 文化
公開日:2025.08.21
半世紀待ちわびた「昇竜」
田名塩田 リュウゼツランが咲いた
田名塩田2丁目に住む佐々木泰喜さんの自宅の庭で、7月下旬、50年の時を経てリュウゼツランの花が咲いた。
リュウゼツランは開花後に枯れる一回結実性の植物。「1975年に奥さんの実家にあった鉢植えを分けてもらい、ずっと庭で育ててきた」。6月下旬に急激に伸び始めた茎は2カ月間で3メートル近く成長し、7月上旬につぼみがついた。5メートルほどにまで伸びた茎の先に黄色い花が咲く様はまさに圧巻。花が咲くのに数十年かかるため、一般家庭ではなかなか目にかかれないというリュウゼツラン。数カ月で急に伸びた茎を見て、道行く人も思わずカメラを向けていた。
リュウゼツランはテキーラの原料。メキシコの特産品であり、栽培地やテキーラ醸造所群の景観は世界遺産に認定されている。アロエのような大きな葉が竜の舌に似ていることからその名がついた。また、数十年に一度花を咲かせることから英語では「Century Plant」、日本名でも「万年蘭」と呼ばれることがある。
撮影日の8月6日時点では満開だった花も数週間で役目を終え、その後は株全体が枯れていく。「50年育てたけれど、枯れたらもう処分するしかない」。その一方で、庭には佐々木さんが以前に株分けしたという子株の葉が茂っている。「こっちが咲くのはまだまだ何十年か先だな」。佐々木さんは笑顔を見せた。
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