ありがとう、談志さん 「とっても優しい方」 思い出いっぱい”常連”八起
「明るく偲ぶ場になればね」。先月21日に他界した人気落語家・立川談志さん。常連だった、南区相模大野の焼肉店「八起(やおき)」の”指定席”には、年季の入った似顔絵が飾られ、卓上には、報道の翌日にファンの常連客から届けられた花籠が供えられた――。
談志さんが同店を最初に訪れたのは、昭和63年9月。若手噺家がしのぎを削る、店舗定休日のイベント「八起寄席」で、2周年記念の舞台を大いに盛り上げた。その出演後、「いつでも行くぞ」と直接、店へ電話が掛かってきたという。
寄席7回・カルビに舌鼓
八起寄席には、通算7回出演。平成6年から9年にかけては、毎年末登壇しては、「笑い締め」を担ったそう(年越しを相模大野で過ごしたことも)。店舗では、特に自身もこだわりがあった古典の演目「芝浜」を2回披露した。また、八起寄席400回記念の際には、グリーンホールで桂三枝さんとの2人会を開いた。
肉が好物で、寄席でなくても何かと立ち寄っては、カルビやビビンパに舌鼓を打っていたという談志さん。「食べ切れなかった分は、必ず持ち帰っていた。縁のあった人やものを大事にする談志師匠の姿勢からは、多くのことを教えられました。折にふれ、葉書や手紙を下さった。とっても優しい方でしたよ」と、同店女将の唐澤時子さん(=右写真左)は振り返る。
なお、今後の八起寄席での追悼については、「ファンの方の要望などと併せ、検討したい」としている。
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