「水の事故」「電力不足」へ対応を 議会報告【1】 神奈川県議会議員・細谷(ほそや)政幸(まさゆき)
夏を迎え、この時期になると注意喚起が必要な水の事故、そして引き続き全国各地で懸念されている電力供給。夏に対策を講ずべきこれらの問題について、神奈川県議会6月定例会において一般質問を行いましたので、その一部をご報告させていただきます。
まず相模川磯部地区での安全管理について、県の見解を伺いました。このエリアでは、平成22年に2件、昨年夏には3件の水難事故が発生しています。そこで県では以下の取り組みを新しく実施いたします。【1】死亡事故発生の現場であることを示す看板の設置、【2】磯部地区の小中学校において、水難事故防止に関する出前講座の実施、【3】遊泳者に対する危険喚起を地元団体へ要請する、というものです。
城山発電所を活用
さらに、相模川の河川改修の早期完了を要望いたしました。県では平成23年度末の時点で、整備必要区間(延長約48Km)の約7割の箇所で堤防の設置が完了しております。こうした工事は、下流域から着実に行われており、現在、県で注力しているのは海老名市・座間市などの堤防の低い地域になります。「この両地区の整備を行い、順次、上流に向けて改修をすすめてまいります」と、黒岩祐治知事は答弁されました。時期は明言されませんでしたが、県では南区新戸・磯部周辺の工事に着手して行きます。
最後に、県所有の城山発電所(緑区川尻)の有効活用について。高度経済成長期には頻繁に活用されていたこの揚水(ようすい)式発電所は現在、運転頻度が減少し、電力が逼迫(ひっぱく)した際の「供給予備力」として位置づけられています。東京電力管内の電力供給は決して安心できる状況ではありません。県ではこうした時にこそ、”県民の財産”であるこの発電所を有効に利用できないものか、東京電力により一層強く要請してまいります。
細谷政幸
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