日本国際連合協会が主催する「国際連合公用語英語検定試験」(国連英検)で2番目の難度となるA級に、LCA国際小学校(緑区)の岡島花蓮さん(区内在住/12歳)が合格した。今回A級に合格した児童は全国で岡島さん唯一人。同校は「英語の能力だけでなく国連に関する深い知識を問われるため、難しい資格のひとつ。英語教育に力を入れている本校でも合格は初めて」と話している。
同試験は国連普及活動の一環として実施されている。岡島さんが合格したA級は、一次試験では文法問題のほかに作文も出題。二次試験では国際情勢に関する知識を問われる面接、討論が課されている。
2度目の挑戦
岡島さんは帰国子女ではないが、幼少期から英語の本などを通じて語学に親しんできた。3歳から同校のプリスクールに通い、5歳の時に英検3級に一度目で合格。小学4年生の時には英検1級を取得した。
英検を通じて国際社会に興味を持つようになった岡島さんは、国際情勢の勉強も兼ねて国連英検の受験を決意。「英語の学習が趣味」との言葉通り、学校から帰宅すると単語帳をめくり、イギリスBBCラジオを聴き耳を慣れさせた。休日は母の晶子さんと英字新聞を読み、討論するなど熱心に取り組んだ。
昨年5月に同試験の最難関となる特A級と、2番目のA級を受験。両級とも点数が足りず、1次試験で不合格となった。文法や語彙を徹底的に復習した岡島さんは、10月の再受験でA級の一次試験を突破し、12月の二次試験にも合格。特A級は規定の点数に1点届かず一次試験で涙をのんだ。現在は今年の同試験に向け対策に臨んでいる。
同試験を通じ、「国連関連の仕事か国際弁護士」という夢を持った岡島さん。「難しくても理解できると嬉しい。合格できてよかった」と笑顔を見せた。
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