三浦体制となり2年目。メンバーの半分以上が変わり心機一転となるが、キラリと光る期待の若手選手がいる。昨年12月、下部組織のSC相模原U―18(18歳以下、相模原ユース)からトップチームへの昇格が発表された中村龍雅選手(18)だ。下部組織からの昇格はクラブ史上初となる。昨年はU―18日本代表にも選ばれるなど、飛躍が期待される。
FW経験を活かし勝負
身長186cm。恵まれた強じんな体格で空中戦を得意とし、強いリーダーシップを併せ持つなど、相模原ユースを率いてきた中村選手が、トップチームへの昇格を告げられたのは昨年夏のこと。最初に耳にしたときは、「プロになることが小さい頃からの夢だったので嬉しかった」と振り返るが、それ以上に「厳しい世界に進んでいく上で、もっと頑張らなければと強く思ったのが最初の感想。チームのためにハードワークしたり、身をていして戦うという自分の一番の強みを発揮しなければ」と気を引き締める。小・中学校ではフォワード、高校ではボランチを経験していたという中村選手。トップチーム昇格後は、ディフェンダーでの起用が見込まれる。「経験が少ないポジションだからこそ、全ての部分で勉強しなければならない」と課題をあげるが、「これまでフォワードだったからこそ、予測であったり、相手が嫌がることをわかっているつもりなので、プラスに変えていきたい」と前を向く。
U―18日本代表に
2018年の夏に、湘南ベルマーレU―18からSC相模原ユースに移籍してきた。5歳から生まれ育った平塚市でサッカーを始め、小学生の時は伊勢原市のクラブでプレー。湘南ユースには中学1年生から所属し、数多くの大会で活躍してきた。
高校のクラスメートに相模原ユースの選手がいたこと、小学校時代のクラブチームの先輩に以前SC相模原の主将を務めていた中丸流佳選手がいたこと、より多くの出場機会を求め置かれた環境を変えたかったなどの理由で中村選手は高校2年生の夏に、相模原ユースヘの移籍を決断した。「相模原ユースが、強くなって結果を出し始めているチームだったことが移籍の決断には大きかった。移籍は正解だった」と振り返る。この1年半は相模原ユースで活躍。昨年は主将としてチームを率いてU―18サッカーリーグ神奈川の2部(K2リーグ)で優勝し、K1リーグに昇格するなど飛躍の年となった。「優勝という結果には満足している。来年はトップリーグでの厳しい戦いになるので、後輩には頑張ってもらいたい」とエールをおくる。
素晴らしい先輩に感謝
トップチーム昇格から数カ月。チームには年の離れた選手が多く、多くの先輩たちからかわいがってもらい、普段の私生活から参考になるアドバイスをもらっているという。実際のプレーでは、テクニックやスピードなど想像していたものよりも、ユース時代とは大きな差を感じている。「チームでは一番実力が下なので、誰よりも練習を重ねて少しでも追いつかなければ」と話す一方で、「伸びしろも一番大きい」と前向きな姿勢もみせる。当面の目標は1試合でも多く試合に出場できるよう実力をつけること。「レギュラーになって数多くの試合に出たいというのはあるが、今の実力では厳しい。足りない部分は全て。日々の練習を大切に、実力を伸ばしていく」と目標を見据える。クラブで結果を残し、その先に見据えるのは、23歳で迎える24年のパリ五輪代表だ。
今年のチームに期待
「一番下の私が言うのもおこがましいですが、今年は期待できる。自分も精いっぱい頑張るので多くの応援お願いします」と中村選手。恵まれた屈強な体格を生かし、相模原から日本を代表する選手として羽ばたく日もそう遠くはない。
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