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淵野辺出身杉岡太樹監督 米国の映画賞受賞 ドキュメンタリー作品で

文化

掲載号:2020年9月17日号

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取材に応じる杉岡さん=4日
取材に応じる杉岡さん=4日

 淵野辺出身の杉岡太樹(たいき)さん(40)が監督を務め、トランスジェンダー(身体と心の性が一致しないセクシャルマイノリティーの一つ)女性を追ったドキュメンタリー映画『You decide.』(邦題:息子のままで、女子になる)がこのほど、米国ロサンゼルス・ダイバーシティ・フィルムフェスティバル2020でベストドキュメンタリー賞に輝いた。

 同フェスティバルは、さまざまな映画製作者や演者、ストーリーを、固定観念や偏見にとらわれずに表現する場として2014年に始まった国際映画祭。今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となり、8月4日から30日まで上映された。杉岡さんの作品は日本映画として初めて同フェスティバルに公式招待されていた。

 杉岡さんは、大学卒業後に渡米しニューヨークで映画製作を学んだ後、2010年から東京に拠点を移し、脱原発デモを追った『沈黙しない春』で長編デビュー。15年、参院選に立候補したミュージシャン・三宅洋平氏の選挙に密着した『選挙フェス!』が全国劇場公開されている。

 今回の受賞は映画祭終盤の8月28日にメールで知った。当初は「撮影の仕事があったから喜ぶ暇もなかった」と杉岡さん。しかし、ライバルたちの作品に目を凝らすと「すばらしい作品がたくさんあった。その中で選ばれたことが本当にうれしかったし、彼らと競って選ばれたという重い責任を感じた」と受賞者としての実感を強くした。

 作品は、就職する直前それまで違和感をもっていた男性性を捨て女性として社会人生活を送ることを決意した畑島楓(サリー楓)さんが、トランスジェンダー女性のビューティーコンテスト「ミス・インターナショナル・クイーン」や講演活動に臨む様子に密着。対外的には自身の活躍でトランスジェンダー全体の可能性を押し広げたいとするものの、一方で父親の期待を受け止め切れなかった息子という自己評価に揺れる楓さんの女性像を作り上げる過程や心の機微を捉えている。

 制作のきっかけは、エグゼクティブプロデューサーのスティーブン・ヘインズ氏に楓さんを紹介されたこと。「自分が社会を変える」という強い意志に導かれて女性像を築きあげていく楓さんに興味を抱き、撮り進めるうちに作品としての確信を得たという。

 トランスジェンダーの女性をテーマに描かれた作品について、多様性が問われている昨今の社会を考えるうえで杉岡さんは「全員が全員、同じ考えなんてありえない。だけど少なくとも議論や会話、対話が生まれるべきだと思っている」と思いを語った。

 現在は劇場公開やネット配信に向け調整を進めており、配給や宣伝費などを捻出するためのクラウドファンディングをまもなく開始する予定だという。

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