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フードコミュニティ 広がる助け合いの輪 県子育て支援表彰で受賞

社会

公開:2025年2月13日

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1tほどの荷物がある倉庫を紹介する中臺さん
1tほどの荷物がある倉庫を紹介する中臺さん

 市内を中心に活動するボランティア団体NPO法人フードコミュニティが第18回「かながわ子ども・子育て支援草の根賞」を受賞した。

 同団体は企業や個人から賞味期限間近や余った食材を集め、子育て世代やこども食堂、高齢者などに配布するフードドライブを行っている。

 今年で9年目を迎える同団体。理事長を務める中臺博さん(下溝在住)は定年後、市が主催する「地域活動実践講座」に参加した。参加者から「農家で余った作物を子ども食堂に配布できないか」と声が上がった。中臺さんは講座参加者と一緒に農家と子ども食堂をつなぐ活動を開始。余剰野菜の提供から始まり、次第に種類も増え、現在は食材だけではなく、生活用品の配布も行っている。

 当初はフードドライブが浸透していないこともあり、信用してもらうことが難しかったという。中臺さんは「継続することで、信用を得られるようになった」と語る。

企業と連携も

 昨年6月から「ジモトアイプロジェクト」として、物流企業の株式会社ギオン(中央区)やSC相模原を運営する株式会社スポーツクラブ相模原と協定を結び、支援の輪を広げている。SC相模原の試合会場で食材の寄付を募り、ギオンが食材保管庫として倉庫を貸し出し、トラックで支援先に輸送している。

 3者の連携は同団体の活動を知ったスポーツクラブ相模原が声を掛けたことがきっかけ。同社の宮城國彦さんは「(中臺さんの取組は)キラキラした活動だと思った」と感激し、「クラブの地域貢献をより深くしていきたかったので、活動を手助けできると思った」と話す。

 SC相模原のスポンサーであるギオンも活動に賛同。同社の須藤亮平さんは「地域の子どもたちが困っていることに対して支援をしたいと思っていた。単にお金を出すのではなく、輸送という本来の事業の形で支援ができて嬉しい」という。

 中臺さんは「喜んでもらえることが一番。食材を支援することで、親から『我慢していたものが買えるようになった』と声をかけられる」と、これからも支援を続ける。

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