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さがみはら南区 トップニュース教育

公開日:2025.10.23

谷口台小吹奏楽団
初の全国 目指すは「金」
あさって新潟で

  • 全国に意気込む児童たち

  • オリジナルの缶バッジやファイルを持つ児童(左が渡辺教諭)

 谷口台小学校吹奏楽団が9月14日、栃木県で行われた東関東小学生バンドフェスティバルに出場し、金賞を受賞。10月25日(土)に新潟県で行われる全日本大会への切符を手にした。同団として初の全国の舞台となる。

 県大会から東関東大会を経て全国へ進むことができる。同団は昨年初めて同大会に出場。金賞は獲れたものの、代表2校には選ばれず、上位大会に進むことができなかった。今回は神奈川県勢として2019年以来の全国出場となる。

 同団は約40年前に設立。市内で活動する小学校の吹奏楽団は3校のみ。同小の3年生から6年生の72人が所属している。同時期に開催されている東関東吹奏楽コンクールの常連校であるが、今年度はバンドフェスティバルのみエントリーした。

 演奏曲は戦時中の伝道師の女性を描いた映画音楽「第六の幸福をもたらす宿」。戦争を経験していない児童たちは悲しいことを思い浮かべながら、第3楽章の「ハッピー・エンディング」は楽しみながら演奏しているという。スローガンは6年生が話し合って決めた「響楽」。「演奏を響かせて楽しんでもらいたい」という意味が込められている。

「上手くなりたい」気持ち一つ

 団長でフルートパートの波多野凪咲さん(6年)は、「まさか全国に行けるとは想像していなかった。結果を聞いて最初ドッキリだと思った」と振り返る。全国出場を知った団員たちは表彰式から戻ってきた波多野さんたちを走って出迎え、喜びを分かち合った。気付くともらった推薦状がボロボロになっていたという。

 指導を行う渡辺恵教諭は「4、5年生が6年生を頼るのではなく、『上手くなりたい』という気持ちが土台にあり、練習ができている。意思疎通が難しい時もあるけれど、全国で金賞という目標が一緒」と初快挙の理由について語った。

保護者のサポート

 出場にあたり、新潟県への遠征費や楽器のメンテナンス代を賄うため、保護者がファイルや缶バッジなどのオリジナルグッズを製作。地域のお祭りなどで、児童自らも販売。「『頑張ってね』と声をかけられ、続けてきて良かったと思った」と児童の一人は話す。

 全国に出場するのは22校。波多野さんは「目標は金賞」と力強く意気込んだ。

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