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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2013.03.28

4月から始まる認知症サポーターネットワーク@さがみはらの代表世話人に就任した
市川 勝さん
東橋本在住 34歳

「後悔ない活動」で組織けん引



 〇…4月から本格稼動するキャラバンメイト(認知症サポーター養成講座の修了者)同士のネットワークづくりを主な目的とした新組織「認知症サポーターネットワーク@さがみはら」で中心的役割を担う。市内に250人いるといわれるメイトたちのニーズをいかに吸い上げ、反映させるかに腐心する毎日だ。



 〇…出身は千葉県。言葉の遅れをケアする専門職・言語聴覚士となり、リハビリテーション病院への勤務を機に、相模原に移った。始めから福祉の道に進んだわけではなく、元々は大学で司法試験の勉強に打ち込んでいた。図書館詰めの毎日を送る中、気分転換で福祉のボランティアに参加。言葉を継げないお年寄りと対話したことがきっかけで、言語サポートへの思いを深めた。その後、中退を決意。親の反対を押し切り、専門学校に進学した。今は患者のケアの傍ら、管理職として2つの病院を任されるなど、多忙を極める。



 〇…たまの休みは料理に精を出す。洋食が得意で、特にティラミスなどスイーツをよく作る。有名シェフの本から情報を得るほどの熱の入れようだ。座右の銘は「反省はするけど、後悔はしない」。学生時代に読んだ本の一文にあったもので、「感銘を受けた。省みても前に進めばいい。同じ過ちをしなければいい」と、勇気をくれる言葉になった。



 〇…キャリアアップにも常にどん欲。仕事と両立させながら大学に5年通い、2年前に博士号を取得した。自身の成長が、ケア対象者にとってのメリットになると捉える。新組織も同じ。認知症の人が暮らしやすい街にしていくことは、誰もが暮らしやすくなることに通じる。病院やヘルパー不足が深刻化する中、「この組織が広がり、地域全体、市民全員が認知症サポーターの街になれば」と夢は膨らむ。職責を果たすべく、「後悔のない」活動を誓った。

 

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