城山湖野球場 多目的グラウンドを新設 圏央道の建設残土を利用
相模原市は現在、2面ある城山湖野球場(川尻5841)に多目的グラウンドを新たに設置する拡張工事を進めている。設置工事には、圏央道(さがみ縦貫道・6月28日相模原愛川IC-高尾山IC間開通予定)の建設工事の残土を利用。2016年度の完成を目指している。
城山湖野球場は、第一野球場(右翼69m・左翼80m・中堅97m)、第二野球場(右翼70m・左翼80m・中堅110m)があり、軟式野球、少年野球、中学生までの硬式野球(第二のみ)に使われてきた。今回の拡張工事によって様々な用途で使える多目的グラウンドを新しく設置。2016年度に完成する見込みだという。
現在は、グラウンドの土台を造成中。造成には、6月28日に相模原愛川ICから高尾山ICまで開通予定の圏央道(さがみ縦貫道)の建設工事の残土を利用している。残土の利用については、国土交通省からの申し出を受けて決定した。
造成工事は6月末に終わる予定で、それ以降から来年4月以降に始まる整備工事までの期間、現在利用ができなくなっている2つの野球場は利用が可能になる。
原宿グラウンドが供用廃止の可能性
今回の拡張工事は、地域住民からの要望に加え、長年地域に親しまれてきた「原宿グラウンド」が今後供用廃止の可能性のあることが背景にある。
同グラウンドは、合併前は城山町が、現在は市が地権者から借地として借り受けて使用している。市によれば、2015年2月末までは使用できる見込みも、以降は使用できない可能性もあるという。そうした場合も含めて新施設の整備を検討する中で、土地選定など一から新設するよりも、近場の残土を利用し、城山湖野球場を拡張することで予算を削減できることから、今回拡張工事が進められることになった。
「2016年度には完成、利用開始を予定しているものの、具体的な日程はまだ決まっていない。多目的グラウンドの広さは少年野球ができるほどの。利用方法などについては今後検討していきたい」と市スポーツ課では話している。
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