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公開日:2025.12.11
市衛生研究所
相模原総合高跡地に移転
来年度、再整備計画策定へ
再整備が検討されてきた市衛生研究所(中央区富士見)について、旧相模原総合高校(大島)の跡地に移転すると本村賢太郎市長が市議会の12月定例会議で明かした。引き続き課題などの整理に取り組み、来年度の基本計画策定を目指す。
建物が老朽化
衛生研は食中毒、感染症、水質、食品検査など主に市民の健康や生活環境、食品の安全を守る業務を行う。1973年に竣工された旧相模原メディカルセンターの建物を現在も活用しており、建物の老朽化や狭あい化、機能不足が課題となっている。さらに、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた改正地域保健法が2022年12月に成立。衛生研究所の機能強化と健康危機への計画的な取り組み推進が求められ、対応に迫られていた。
市ではこれらを受けて24年4月に「再整備に向けた基本的な考え方」、25年7月に「再整備基本構想」を策定。検査ニーズの高度化や多様化、検査室の不足などの課題を整理し、安全で安心な市民生活を守る拠点として再整備を検討。旧相模原総合高校跡地、市体育館跡地、市役所本庁倉庫敷地の3つに候補地を絞り、整備可能な見込み時期、保健所との近接性、土地利用状況、土地面積などを比較し、単独整備を原則に候補地選びを進めていた。
最も早く計画策定が可能
11月27日の市議会本会議で衛生研の再整備について質問を受けた本村市長は「3つの候補地について基本計画策定が可能な時期、土地の面積、保健所との距離などを比較検討した結果、十分な面積を確保できる上、最も早く基本計画を策定することが可能な旧相模原総合高校跡地を再整備用地として選定した」とし、続けて「将来的に高度化・多様化していくことが見込まれる検査ニーズに対応し、健康危機の発生時においても専門的な試験検査を持続的に実施できるよう、長期的な視点を持って必要な機能を検討していく」と言及した。
再整備に向けた基本計画については来年度の策定を目指す。再整備基本構想では27年度から設計、工事が動き出し、33年3月までの完成を想定する。
相模原総合高校は2023年に閉校。当時の城山高校と再編統合し現在は相模原城山高校としてスタートを切った。高校跡地については、グラウンド部分で(仮称)北部学校給食センターの整備が進んでおり、2026年9月に竣工予定となっている。
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