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公開日:2025.12.11

商工会青年部全国大会主張発表会
山崎さんが優秀賞
藤野への思いを力説

  • 記念の盾を手に笑顔の山崎さん

  • 舞台で思いを熱弁(本人提供)

 全国商工会青年部連合会主催による「第25回商工会青年部全国大会岩手大会」が11月26日、アピオ岩手産業文化センター(岩手県滝沢市)で行われ、主張発表大会に関東ブロック代表として出場した藤野商工会青年部の山崎勇貴さん(42)が優秀賞に選ばれた。同商工会で全国大会入賞は初。

 各地域の商工会青年部に所属する会員が日頃の活動や体験を通じて得た学びや地域振興への思いなどを発表する同大会。山崎さんは6月の県北ブロック予選、7月の県大会をトップの成績で通過、10月に栃木県で開かれた関東ブロック大会でも最優秀賞に選ばれ、全国大会へと駒を進めた。

 本大会には全国予選を通過した7人が集結。一人約10分、所属する青年部の応援動画が流れた後、ステージ上で思いを語る。山崎さんは「里に灯る、交わりのあかり」をテーマに登壇した。

藤野の課題

 山崎さんは相模湖の上流に位置する藤野でレンタルボート店とキャンプ場を営む日相園の3代目。かつてのにぎわいを取り戻そうと相模湖の水質改善に試行錯誤するなかで「山を整備しないと水が枯れ、川が死に、湖が淀む」という自然の摂理を知った。自ら山に入ると、人の入る隙間もないほど生い茂ったまま放置された竹林が眼前に広がり、愕然とした。「ここを変えなければならない」。ちょうどその頃、同部の50周年特別委員長を任された。

竹灯りイベント

 記念事業を決める話し合いの場で山崎さんは、山の現状を仲間たちに伝え、竹林整備と竹を活用したイベントの開催を提案。すると「それは藤野の課題、皆で取り組もう」と賛同を得た。放置竹林を整備し伐採した竹で竹灯りを制作。藤野駅周辺をライトアップした「FUJINO BAMBOOARIUM」は今年7月に実施され、大きな話題となった。準備には代々藤野に住む人、移住者、子どもから大人まで、多くの地域住民を巻き込み、「オール藤野」で挑んだ。

 山崎さんは本大会のトップバッターだったが、「ここまで来たからには楽しんでいこう。藤野の魅力を伝えられればそれでいい」と大会に臨んだ。大舞台でも臆することなく、終始落ち着いてイベント開催に至るまでの経過や藤野への思いを熱弁。「小さな波紋でも情熱を注げば、やがて地域全体を揺らす大きなうねりとなる。夢を語り、行動で示す、それが青年部の力」と説いた。

 結果発表の際、自らの名前が呼ばれると「え、まじか」と、驚いたと振り返り、「うれしかったし、ありがたかった」と笑顔を見せた。今後は「取り組みを継続し、藤野をさらに盛り上げていきたい」と力を込めた。

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