9月29日(日)に行われる津久井高校の文化祭「常磐祭」の中で、教室を使用して地元企業が紹介ブースを設ける試みが初めて行われる。津久井高校同窓会(田尻欽則会長)が企画したもので、関係者は「地元企業の存在を知ってもらう良い機会。企業にとっても生徒にとってもプラスになる」と期待する。
津久井高校(熊坂和也校長)は、1902年に創立した津久井郡立乙種蚕業学校が前身。48年に県に移管されて現校名となった。現在は全日・定時制の2課程があり、全日制には普通・福祉科の2学科を設置。在学中に介護福祉士の国家試験受験資格を得られる県内唯一の高校としても知られている。
津久井高校同窓会は、移管後の第一期生が卒業した50年に設立。69年間の歴史の中で、在校生の奨学金や部活動への補助などの支援を積極的に行ってきた。
そうした中、4年前に津久井高校同窓会が窓口となり、地元企業による在校生のインターンシップの受け入れを開始。今回はさらに発展させ、常磐祭で教室の一部を使用して、地元企業を紹介するブースを設けることを、今春に同校に提案した。熊坂校長も「生徒のためになるなら」と快諾。公益社団法人津久井青年会議所も協賛し、今回の企画が実現した。同同窓会は「こうした取組を行うのは、近隣の高校でも珍しいのでは」と話す。
出展するのは、(株)TABATA(内装装飾業)、(株)高橋石材店(石材建設業)、(株)高橋林業(林業)、(株)一心工業(建築業)、(株)NTB(卸売り業)、(有)МBオート(自動車業)、(株)佐藤建築(建築業)、武内建築(建築業)の地元8社。訪れた生徒や保護者に対し、各社の担当者が企業説明や就職相談に応じるほか、体験コーナー、記念品の贈呈など、ブースを訪れやすい内容になるよう工夫を凝らす。
田尻会長は「在校生に地元企業を知ってもらうことで、地元企業は人材確保、企業発展にもつながる。生徒たちにとっても、地元で頑張っている企業を知ることはプラスになる。来年以降も同様の試みを続けていきたい」と話した。
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