神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

津久井合同庁舎 本館が新オープン 「津久井の発展に寄与を」

社会

公開:2020年2月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
新築された津久井合同庁舎の本館
新築された津久井合同庁舎の本館

 中野にある敷地内で、建替え工事を行っていた津久井合同庁舎本館(中野937の2)がこの程完成し、2月16日に同庁舎で竣工式が行われた。津久井地域における県の出先機関としてだけでなく、防災上の重要な拠点施設としての機能や役割も担っている。県では「津久井地域の振興に役立つよう、運用していきたい」と話す。

 旧津久井合同庁舎は、1969年12月に建築された。旧4町時代は、津久井地区行政センターをはじめ、県税事務所、県保険事務所、県土木事務所、県教育事務所など、行政の根幹を形成する様々な県の機能が集約されていた。相模原市と合併し、2010年に政令指定都市になってからは、県から市に様々な行政機能が移行したため、それまで行っていた業務が市役所や県央地域県政総合センター(厚木市)などに分散され、庁舎内のスペースに余裕が生じていた。加えて庁舎が、建築後50年以上を経過し、老朽化が著しく安全面で支障をきたしていたため、今回の建替え工事となった。

 新本館の新築工事は当初2017年度を予定していたが、建て替え用地が、文化財保護法で定める「周知の埋蔵文化財包蔵地」であることから、試掘調査を実施。その結果、奈良・平安時代及び縄文時代の土器や矢じり、竪穴式住居跡などの遺構・遺物が確認されたため、新築工事前に発掘調査を行い、工期を約1年間延期した経緯がある。工期は本館の1期、車庫・倉庫棟の2期にわけて施工された。第1期工期は2018年10月から20年1月、第2期工期は19年6月から20年3月までとなった。

 新築された本館は、鉄筋コンクリート造の4階建て。延床2996・88平方メートルと旧庁舎に比べて約半分の面積となる。1階に相模原県税事務所津久井支所、2階に厚木土木事務所津久井治水センター、3階に県央地域県政総合センターの水源の森林部・地域農政推進課、4階に大・中会議室が入庁する予定になっている。また、合同庁舎が県の広域防災活動拠点(県央津久井地域)になっているため、貯水槽や貯水タンク、車庫・倉庫棟には、支援物資を保管するスペースが設けられている。

竣工式に30人

 16日の竣工式には、本村賢太郎市長、中島伸幸緑区長、長友克洋・山口美津夫県会議員など来賓者をはじめ関係者約30人が出席。本村市長は「台風被害に県には大きな支援を頂いている中、念願の津久井合同庁舎ができたことを嬉しく思う。これから津久井警察署も移転してくるので、さらに広域の防災機能の拠点とした整備体制が出来てくるのでは」と話した。

 なお、旧庁舎の跡地には、津久井警察署が移転して建設される。旧庁舎は今秋に解体工事が開始され、新しい津久井警察署は、2023年に供用が開始される予定となっている。

挨拶する本村市長
挨拶する本村市長

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

発達凸凹でも気軽に散髪

発達凸凹でも気軽に散髪

理美容師らが啓発イベント

3月28日

ダムカレーでリニア好機を

ダムカレーでリニア好機を

市内飲食店に参加呼び掛け

3月28日

津久井署、新庁舎へ移転

津久井署、新庁舎へ移転

3月25日から業務開始

3月21日

3階級制覇し凱旋

ボクシング中谷選手

3階級制覇し凱旋

市長、ファンらに快挙報告

3月21日

車椅子ロボで階段昇降

市内企業

車椅子ロボで階段昇降

世界初、市販化へ実証実験

3月14日

「感謝の気持ち返したい」

賀真夏さん夫妻

「感謝の気持ち返したい」

RCの奨学金から25年

3月14日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook