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公開日：2021.07.22
『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話
その5「腰痛の診断における危険信号」について
殆どの人が生涯の間に１回は腰痛を経験すると言われていますが、平成25年度の労災病院による腰痛の有病率調査では83％の人が腰痛を経験していました。
腰痛は「症状名」であるため、その原因には脊椎・脊髄疾患のほかにも内臓・血管・心因性由来など多岐に渡る病気が含まれます。脊椎や脊髄由来のことが圧倒的に多いのですが、その中に悪性腫瘍・感染症・骨折などの外傷や、神経症状を伴うケース等、緊急性が高く正確で迅速な診断が必要となる場合が散見されます。
これらの見過ごす事ができない疾患を疑うべき症状や所見、即ち「危険信号」として、【1】発症年齢（20歳未満、55歳以上）、【2】時間や活動性に関係ない腰痛、【3】胸部痛を伴う場合、【4】癌・ステロイド治療・ＨＩＶ感染の既往、【5】栄養不良、【6】体重減少、【7】広範囲に及ぶ神経症状、【8】脊柱変形、【9】発熱が、腰痛診療ガイドラインにも記載されています。特に複数の危険信号がある場合には、これらの重篤な疾患を念頭に入れて注意深く診断を進める必要があります。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については８月26日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック／東京都八王子市万町１７３の１
【電話】０４２・６５５・５５６６
【アクセス】ＪＲ八王子駅南口からタクシー３分、『京王バス』万町１丁目下車、『神奈中バス』万町２丁目下車
八王子脊椎外科クリニック
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TEL:042-655-5566
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