相模原市議会12月定例会議が開会し、11月28日と29日にプロ演奏家らによる「議場コンサート」が行われた。相模原市議会の議場でコンサートを行われるのは、1969年に現在の議場となって初めての試み。
11月28日は、市内在住の東京芸大邦楽科の同期生であるプロ演奏者3人による邦楽ユニット「あさきゆめみし」が美しい音色を響かせた。29日は、音風景をキーワードに市内を中心に文化活動を行う「ビッグママ・プロジェクト」から生まれた音楽隊「Luann(ルアン)」が演奏を披露。議場に響き渡る演奏に合わせて手拍子が始まるなど会場は熱気に包まれ、最後にはアンコールの声が掛かるなど盛り上がっていた。
全国的に地方自治体の議会傍聴者は少なく、相模原市も例外ではない。相模原市議会の1日の平均傍聴者数は2018年度が17・9人、19年度が27人と20人〜30人で推移していた。ここ数年はコロナ禍で10人未満にまで落ち込んだ。今年度は17・9人と増えたが、決して多いとはいえないのが現状だ。
解決策の一つとして、市では議会のライブ中継を行っている。22年度は本会議と各委員会を合わせて4万9759回視聴されている。しかし、21年に実施された「議会改革検討会」において、2会派から「他の自治体でも開催している議場コンサートを開催して傍聴者の増加につなげてみては」との提案があり、今回実現した。
市議会運営委員会では「市民に少しでも市議会に興味を持ってもらい、傍聴者が増える一つのきっかけになれば」と期待する。
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