さがみはら緑区 社会
公開日:2026.01.29
福島原発事故を振り返る
元消防隊員が防災講演
東日本大震災で発生した福島第一原発事故の現場で放水活動を指揮した冨岡豊彦さんが当時を振り返る講演会が1月16日、ほねごり杜のホールはしもとで開催された。相模原市消防局、(公社)相模原市防災協会の共催。
現在は災害活動研究所の代表を務める冨岡さん。震災発生当時、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の総括隊長として最前線で指揮を執った経験をもとに、危機管理の在り方などについて参加者約180人に語りかけた。
2011年3月17日に下された命令は、放射線被曝のリスクが極めて高い3号機建屋への放水作業だった。「若い隊員を連れて行くわけにはいかない」という判断から、部隊は40歳以上の志願者のみで編成された。隊員らは死を覚悟し、ある者は親族から「消防を辞めて帰ってきなさい」と引き止められながらも現場へ向かったという。1分1秒を争う極限状態の中、2日間で約2500トンの海水を注ぎ込み、事態を食い止めることに成功した。
部隊が現場から緊急脱出する合図となったのは、「いい水出てるぞ」という部隊長の無線。冨岡さんはその夜、安堵して眠る隊員らの姿を前に「これで日本はなんとかなる」という思いから、「涙が止まらなかった」と当時の心境を振り返った。
プロとしての自負を胸に完遂したこの功績は世界でも高く評価され、スペイン皇太子賞を受賞。冨岡さんは授賞式で「事故により世界を不安にさせた」と謝罪し、深い共感を呼んだ。
東日本大震災の発生から今年の3月で15年を迎える。冨岡さんは「口先だけの言葉でなく、国や事業者は二度と事故が起きないよう努力し続けるべきだ」と力強く語り、再発させないために警鐘を鳴らした。
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