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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2025.02.20

NPO法人学びサポート研究会の代表理事を務める
宍戸 佳子さん
中央区在住

自分を生かせる社会に

 ○…「私たちも参加者も元気になる講座です」。NPOは5年ほど前から「人生100年」をテーマに講座を開催している。定年後も好きなことや得意なことで活躍しようと日々学習を続けるメンバーが自ら講師になり、太極拳やマジックなどの学習成果を発揮している。「フレイル予防には社会参加がすごく重要」と力をこめる。

 ○…2001年に桜美林大学オープンカレッジ「生涯学習ボランティア養成講座」の受講生有志でNPOを結成した。専門分野の異なるメンバーが「生涯学習」をキーワードに活動しており、現在も20人ほどが所属している。銀行に勤めていた人が会計事務局を担当するなど、法人の運営においてもメンバーが自分を生かせる関係づくりをしている。「役割があるとやり続けられる」と力強く話す。

 ○…大学卒業後は理化学研究所で脳の神経細胞などについて研究を行った。当時の経験が介護予防などの話をするときに現在でも役立っている。仕事をきっかけに渡米した際、アメリカ社会の自由さに感銘を受けた。「何でも発言でき、助け合える社会がとても楽だった」。日本との違いの理由を探ろうと、コミュニティが自分たちの力でできることをできるよう促す地域援助の手法「コミュニティワーク」を現地で学んだ。帰国後すぐ、持ち前の行動力を発揮して福祉サークルを立ち上げ実践した。

 ○…現在は「人間について学んでいる」。健康寿命やストレスマネジメントなどについて学びを深め、介護予防や生涯学習、定年後の生き方などについて講座を行うことが多い。「閉じこもらないで活動して、コミュニケーションをとれば元気でいられる。健康寿命を延ばしたい」と真剣な眼差しで語った。

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