さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2025.03.06
一般社団法人相模原eスポーツ協会の理事長を務める
山口 秀雄さん
中央区在住 50歳
「子どもたちの夢になった」
○...eスポーツとはコンピューターゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えたもの。相模原eスポーツ協会は、地域交流と社会福祉の貢献を目的に2020年2月に設立。障害者と健常者の市民競技力の向上やスポーツ精神の普及を目指す。これまでに地域の多世代交流、講演などに積極的に関わってきた。「ここ2〜3年は依頼が増えてきている」と地域からの需要の高まりを肌で感じている。
○...障害福祉の仕事をしており、18年からeスポーツを支援の一環として取り入れたことがはじまり。障害のある人は家にこもりがちになる傾向にあると言い、「社会参加のツール」として活用し、賛同する仲間と協会を立ち上げた。魅力は「障害の有無や性別、年齢を問わず参加できる」というインクルーシブな面。さらに、「社会的に毛嫌いされてきたゲームで自立する人がいて、関連の仕事を生んでいる。社会参加のツールになった」と話す。
○...綾瀬市で生まれ育った。もちろんゲームは好きだが、アウトドアも好きで趣味はジョギング。調子が良い時は月に100Kmほど走る。加齢で代謝が落ちたことを嘆きつつも、「好きなものを食べたいから」と笑顔を見せる。妻と子どもの5人家族で、休みの日はサイクリングを楽しむなど一緒の時間も大切にする。
○...今年はeスポーツのオリンピックが初開催されるなど、競技の勢いは増すばかり。会としては、認知症予防、子どもの居場所づくりなど幅広い展開を見据える。「eスポーツでご飯が食べられる時代になり、子どもたちの夢になった」と声が弾む。そして、パリ五輪金メダリストの吉沢恋選手の活躍に触れ、「eスポーツでも彼女のような選手が生まれてくれたら」と未来を描く。
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