相模原北警察署の第15代署長に3月21日付で就任した 山口 富司さん 相模原市在住 59歳
地域の頼れる存在に
○…「困っている人を助けるというのが警察の根底にはある。社会はデジタル化が進むが、最後は人の力。署員同士助け合っていこう」。着任のあいさつで署員にはそう呼び掛けた。組織として対話を重要視する。「話をしないと始まらないし、問題は解決しないから」と説く。若い警察官にも積極的に声を掛けている。「褒めたり、小さなきっかけで若い警察官は成長できる。それを目の当たりにした時はうれしい」と笑顔を見せる。
○…おじが警察の駐在だった。そのため小さい頃から身近で警察官の仕事を見てきた。地域の人が頼りにしたり、話をしに来るのを見て、物心がつく頃から「自分も警察官に」と思うようになった。警察官として最初の配属は相模原南署。警察人生は「交通畑を歩んできた」と振り返る。特に高速隊の時に東名高速道路で起きた大型トラックと乗用車の衝突事故は記憶に残っている。飲酒運転が原因で「酒を飲んで運転する行為は許されない」と口調を強める。
○…秦野市で生まれ育った。小中学校では、生徒会長を務めるも「お調子者だった」と照れ笑い。趣味は自転車で散歩のようにプラプラするポタリング。「これから自転車で管内を回りたい」とにっこり。家ではミニチュアダックスフンドにぞっこんだったが、官舎生活となりしばらくは離れ離れに。「これまで毎日会ってたからね。寂しいね」と肩を落とす。
○…管内では自転車関連の事故が増えている。「身近な乗り物だけに気を付けてほしい」と注意を促す。特殊詐欺については「市民の見抜く力が抑止力となる」と続ける。そして、「警察署は地域の頼れる存在でなければならない。市民のために何をすべきなのかを考えながらやっていきたい」と力を込めた。
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