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公開日:2025.07.10

相模原市
橋本に自立支援拠点開設
対応の一層の充実に期待

  • 開設したステーションの内観(写真/相模原市提供)

 相模原市は、児童養護施設や里親家庭などのもとで暮らしていた若者の自立支援の充実を図るため7月1日、拠点となる事業所を橋本に開設した。市内に拠点ができたことで、今後は当事者一人一人に沿った支援のより一層の充実を目指す。

 児童養護施設や里親のもとで生活している若者は、原則として18歳で養育期間が終了する。そのタイミングで施設や里親から離れなければならないため、相模原市ではこれらの若者を支援するため、2019年の6月に社会的養護自立支援拠点事業をスタート。自立を見据えて退所前の若者を早期の段階からサポートし、退所後も一定期間継続して支援している。

 24年2月に事業の運営が社会福祉法人白十字会林間学校になると、拠点が橋本から辻堂と海老名に移った。それまではニーズに適した体制ではなかったため相談件数も少なかったが、23年度(2〜3月)は延べ28人、24年度は延べ683人と飛躍的に相談件数が増加。それを受け、施設が手狭になったこと、利用者の距離的な負担が大きいことなどを加味し、新たに拠点を市内に設置することとなった。橋本に拠点ができたことで、利用者の利便性が良くなり負担が減るほか、支援に向けた地域の関係機関との連携が取りやすくなり、質の向上が見込まれる。

 7月1日に開所した新しい拠点の名称は「あすなろサポートステーションさがみはら」。ここでは生活相談、就労相談、支援計画の作成などを主に行う。市こども家庭課の担当者は「それぞれの事情はあるが、いずれは自立しなければいけなくなる若者の出口をしっかりとサポートすることが大事で、そのための拠点が橋本にできた。対面での面談もやりやすくなり、より使いやすい拠点になると思う」と期待を寄せる。

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