さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2025.07.24
設立10周年を迎えた「相模原市ラジオ体操連盟」の会長を務める
長野 信一さん
南区在住 78歳
ラジオ体操の伝道師
○…「腕を前から上にあげる背伸びの運動から」--。毎朝6時30分、ラジオから流れる若々しい声は多くの人の耳に残るフレーズだろう。1981年から29年間、ほぼ毎日テレビやラジオで「ラジオ体操」を指導してきたレジェンド。2015年に設立され10周年の節目を迎えた「相模原市ラジオ体操連盟」の会長として、体操の普及、指導者の育成などに精を出す。
○…3分10秒の中に13の運動が配されている「ラジオ体操」は3年後に100年を迎える。日系移民が暮らすブラジルやチリなどでも愛好者が多い。世界を股にかけた普及活動も続けてきた伝道師。「世界中から愛好者が日本に集まり体操できたら、最高の100周年」。夢のひとつだ。
○…明治神宮に隣接する代々木で幼少期を過ごした。神宮を「遊び場」に走り回る活発な少年は父の転勤で14歳の頃、相模原へ移り住んだ。三角ベースを皮切りに中学高校時代は野球部に所属。体育教師を志し日本体育大学に進学した。器具を使わずに、自分の体だけを使って行う「徒手体操部」に入部した。振り返ればここが人生のターニングポイント。大学卒業から10年が経った頃、徒手体操部の顧問から紹介されラジオ体操オーディションを受け合格した。
○…第一体操の5種目目「体を横に曲げる運動」が一番好きな動き。「手を上に伸ばして、フッと息をしてから曲げるんです。背骨の柔軟性を保ち、消化器官を刺激して働きを良くする」。流石だ。「仲間が増え、孤独を防ぎ、見守りにもつながる」。健康だけに留まらず社会課題解決の糸口としての可能性も示唆する。「世界中で朝6時30分にラジオ体操が始まったら」--。心に置くそんな思いをまっすぐ前を見据え明かした。
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