さがみはら緑区 社会
公開日:2025.08.28
発災の前に対策を
市HPでは各種情報を発信
2019年の10月12日から13日にかけて関東地方を通過した令和元年東日本台風。市内では特に中山間地域を中心に多数の土砂災害が発生した。
相模原市が22年にまとめた災害記録誌によると、長時間の記録的な豪雨により、城山ダムで運用開始以来初となる緊急放流(異常洪水時防災操作)が行われた。これにより洪水の危険性が高まり、過去最多となる6000人以上が風水害時避難場所に避難した。市内は200カ所以上の土砂崩れが起き、300件以上の家屋の倒壊、浸水が発生。停電・断水は約4000件で起き、400カ所以上で道路などが損壊した。
東日本台風の被害を受けて、市では風水害時避難場所を拡充。さらに、「さがみはら防災ガイドブック」の全戸配布を実施した。小学校などでマイ・タイムラインの作成促進を行うなど、一層の防災知識の普及啓発に努めている。
台風シーズンへ
これからは秋の台風シーズンに突入する。「大雨が一番強く降ってから1時間以内、あるいは3〜4時間を中心としてがけ崩れが起きやすい」ということが統計的に知られており、この時間帯は特に注意が必要となる。
市では前述の防災ガイドブックやホームページなどで洪水や土砂災害から身を守る方法などを紹介している。風水害の大きな特徴は発災前に避難することができること。突然起こる地震に対して、台風や大雨などは気象庁などからさまざまな防災情報が発表され、情報をキャッチすることで対策することができる。
台風や集中豪雨に対する家の備えとしては「瓦など、屋根材の点検(風で飛ばされないか)」「アンテナポール、支線の補強」「雨戸などの補強」「雨どいのつまりの除去」「納屋や物置の危険性などの確認」などを挙げる。さらに、大雨などで道路から雨水が流入することを防ぐ土のうの準備(各土木事務所で状況に応じ支給)、停電に備えて懐中電灯や携帯ラジオの用意もポイントに挙げている。
市ホームページでは防災ガイドブックを閲覧できるほか、さまざまな災害対策を紹介している。
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