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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2025.09.11

認知症カフェ『湖カフェ』を企画・運営する
和田 理江さん
緑区在住 52歳

福祉の輪 笑顔で紡ぐ

 ○…相模湖地域初の認知症カフェ『湖カフェ』を立ち上げて1年。「来る人を拒まない」「自己紹介をしない」、この2つをルールに掲げ、実行してきた。「人をラベリングしたくなかった。どこの誰、と告げることでイメージが付いてしまう。そんな空間にはしたくなかった」と語気を強める。一カ所で定期開催する形ではなく、場所や内容を変えて実施する同カフェ。「やっと定着してきたと感じる。これからも、参加したいと思ってもらえるようなカフェを目指していきます」

 ○…東京都出身。福祉施設に勤務していた親戚の影響で、福祉の道を志す。初めて勤務したのは知的障害者施設。子育てをしながらの仕事にも「辛いことなんて全然なかった。毎日楽しくて。常にインスパイアされていた」と振り返る。働きながら社会福祉士や精神保健福祉士、主任介護支援専門委員などの資格も取得。その後、介護施設や支援事業所を経て現在は相模湖地域包括支援センターのセンター長を務める。「肩書にふさわしい人間に、いつかなれたら」。控えめに呟いた。

 ○…幼少期からの爬虫類好き。休日はペットの世話で1日が終わってしまうことも。「かわいいでしょ」と画像を見せ、目尻を下げる。元気の源は『推し活』。「藤井風も米津玄師もいい。私、ミーハーなの」と笑う。

 ○…「高齢者にも新しい体験の場を提供し続けたい」。脳裏にはさまざまなアイデアが浮かび、その実現に向けて奮闘する。「80、90で新しい体験ってなかなかない。それができればきっと喜ばれる」。カフェと同時に広めたいのがACP(アドバンス・ケア・プランニング)。「家族に考えを伝えることで本人も家族も幸せになる。伝える大切さを知ってほしい」。優しいまなざしで語った。

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